山口知宏の社会運勢学 「社会運勢学」とは5000年に及ぶ易と九星気学を用いて、宇宙の動きを読み解き、歴史と照らし合わせて構築された未来学です。
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2025年は「基礎力」である“人生基盤の安定”が要求される年です。「転換の一年」なので、真剣に取り組みましょう
混沌とした時代の到来。個人の行動力が問われます2025年の宇宙全体の気運は、不透明なカオスの時代の様相を示しています。その幕開けを象徴するかのように、2024年後半には、アメリカ大統領選挙が実施され、ドナルド・トランプ氏が次期アメリカ大統領に選出され、日本でも衆議院選挙が行われ、新首相が選任されました。
依然として、2022年に始まったロシアによるウクライナ侵略、さらにはイスラエルとパレスチナの問題は未だ収拾の方向が見えず、各地でも紛争が勃発しています。日本経済は数十年ぶりに、デフレ経済からインフレ経済に転換を迎えるなか、高騰化により、国民の経済は逼迫感に襲われています。
2025年は「転換の一年」となり、新しい時代へ移行が起きる流れとなります。しかし、一筋縄ではいかずに紆余曲折を繰り返しながら、少しずつ前進していく気運となります。過去の体制や馴れ合いを打破する型破りな勢力や人の登場で、新旧の攻防を繰り返しながら2026年を迎える時には、改革されていることを期待する年の幕開けとなるでしょう。
このような過渡期は、個人にとっては、人生の基盤を安定させる「基礎力」の見直しが大切になります。
腹を据えて、運勢の流れに乗りながら前進してこそ、開運の扉が開かれます。
順調に進めなくても勇気を出して進むことで運が開く一年です2025年2月3日の立春から“天の気”は「乙(きのと)」に切り替わります。2024年の“天の気”の「甲(きのえ)」は、地中から顔を出した新芽がまっすぐに伸びることができない様を示しました。
2025年の「乙」は、さまざまな抵抗にあうことで、新芽が曲がりくねっていきます。それでも伸びていく様を表します。つまり、いかなる壁があろうとも、“改革・革新”を決意し、一歩一歩進めていくことが要求される年となります。
国家、企業、家庭、個人に至っても同じように抵抗する壁が立ちはだかります。壁とは古い体質、因習、確執、派閥、旧勢力、さらには、思い込みや過去への執着、人の心に潜む恐れのようなことも含まれます。しかし、“天の気”は、古い殻を脱ぎ捨て、ビジョンを持って、ゴールを目指し、新しい方向へチャレンジする道を指し示しています。
2025年に、この宇宙の意志を貫かないと、2026年の丙(ひのえ)年には、明暗がはっきりと分かれてしまう、重要な一年となります。
次世代の発展のために、知的財産を継承することが大切です“地の気”の「巳」は、地中に這い出した蛇がとぐろを巻いている形を表します。それは、“裏から表に現れる”ことを示し、隠れていたこと、影にあったこと、水面下で動いていた裏事情が表に一気に吹き出し、公に晒されます。これはとても厄介な問題が噴出することを意味します。
しかし、同時に、これまで地道に研鑽を続けてきた成果や裏方で支えてきた人、物、事象に光が当たります。驚くような資源の開拓やニューテクノロジーが発表されるかもしれません。
もう一つ大切なのは、時代のバトンタッチが始まることです。因習的な時代が終わり、次世代へ譲っていくための準備に入ります。次の時代に向けての新しい創造のときが始まる「改革の年」の到来です。
今後10年の目標を明確にし、行動を始める時です“人の気”は「二黒土星」です。これはあらゆることの“基盤”を表します。基盤とは人間関係、仕事、貯金、財産、健康などです。まずは確固たる基盤をどう守っていくかを、今一度見直す時でしょう。ただし、頑固に守って手放さないというのではなく、今後10年先の人生の指針を立て、それに向かってどのように改革・革新をしていくかということです。
それは未来への投資です。ご自身の将来の健康維持のために、ジムで体力づくりを始める、人間ドックで検査し、病気予防のために生活習慣を改める、新しい見識を広めるため、習い事や学びを始めることでもいいでしょう。未来の幸福のために動きだすことが今年課せられた開運の一歩です。
“人の気”の二黒土星は、内向きになり何も行動しないと運勢が後退します。しかし、外に向かって新しい価値観を発見し、目標を定め、たとえ右往左往することがあっても、地道に進んでいくことで運が開ける気運なのです。
古いシステムを点検し新しい土台を作る準備を住まいは人生の“基盤”です。住まいの見直しも未来への投資です。2024年、異常気象により水による被害が世界を襲いました。“人の気”の「二黒土星」は、大地を意味し、2024年に引き続き、水による大地への侵食で土砂災害や地盤の緩み、大地の崩壊などが予想されます。古い家屋は家の土台の改修や基礎システムの見直しをしておいたほうがいいでしょう。ハザードマップの確認をしておき準備、対策を立てておくことです。
経験や知恵を役立て開運へ個人にとっての開運の鍵は、10年先の人生設計を立て、未来に投資をしていくことです。決して不安になることはありません。なぜなら、時代は次世代のために、素晴らしい知恵や知識、スキルなどの継承を求めています。
熟年世代にとっては、次なる人生の幕開けの時なのです。キャリアを喜んで役立てるチャンスが来ました。道楽で続けてきた趣味を教えてほしいと頼まれることもあるでしょう。それは社会貢献にも繫がり、ご本人に光が差します。
主婦やご高齢の方も同様で、知識や知恵は若い方々にとって宝ものです。惜しみなく伝えていくことです。そのためにも、家事や家庭にばかり時間をかけず、必要とされる場に出ていくことが、開運のチャンスに繫がるのです。
「恵方参り」で開運・招福
恵方参りで、天からチャンスをいただきましょう
【エネルギーチャージの開運術】2025年の恵方は、西の“庚(かのえ)”の方向江戸時代の初参りは、節分の時に恵方参りをすることでした。恵方参りとは、願掛けをするお参りではなく、今年一年のチャンスを天から授けていただくお参りです。恵方参りで訪れた神社仏閣が、その年のパワースポットになると考えればいいでしょう。
足繁く参るほどに、チャンスのポイントが加算されていく開運術です。立春、夏至、立秋、冬至に参るとポイントは倍増します。お参り先は、自宅から750メートル以上離れた神社仏閣で、ご祭神や謂(いわ)れは関係ありません。エネルギーチャージをする聖地となります。
【縁起を呼び込む「恵方置き」】恵方の方位の西に「宝船」を。開運力が高まります恵方グッズを恵方の方位に置くことで、家庭に運気を呼び込むのが「恵方置き」です。2025年は西に四緑木星が迴座することから、「アロマポット」や「お香」で香らせましょう。さらに強力なのが、「宝船」です。
山口知宏(やまぐち・ともひろ)
一般社団法人社会運勢学会理事。ネクストフロネシスブレイン代表取締役。経営コンサルタント。九星気学や易、社会情勢を取り入れた独自の視点で読み解き、講義を開催。シンクタンクのマインドズームのセミナーもキャンセル待ちが続出するほどの人気を博す。著書『7日間で劇的に変わる経営運勢学(ビズトロジー)』(合同出版)。
九星気学で自分の本命星を見つける
(1)西暦の生まれ年の各数字を、1~10のいずれかになるまで足してください。
(2)11からその数字を引いた数の星があなたの本命星です。ただし、1月1日~2月3日に生まれたかたは前の年の本命星になります。例えば1973年1月30日生まれのかたは、1972年生まれとして計算してください。
九星ごとに読み解く 2025年上半期の運勢
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