山口知宏の社会運勢学 「社会運勢学」とは5000年に及ぶ易と九星気学を用いて、宇宙の動きを読み解き、歴史と照らし合わせて構築された未来学です。
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二黒土星
“謙遜の徳”を身につけ今後10年間の基盤を作りましょう
攻めるより守る、拡大よりも蓄積するステージへ2024年までは二黒土星の明るさに惹きつけられてさまざまな人が集まり、充実した時間だったでしょう。2025年は人生のステージが転換する一年になります。
二黒土星は、“一生不変運”といわれ、水面下で運勢が動くため、表面の変化は見えづらく、ルーティンワークでも満足できる強い運勢を持っています。しかし、すでに次のステージのプランが始まっています。これからはその土台をゆっくりと着実に開発していく時に入りました。
先陣を切って進むのではなく、周囲の面倒を見つつサポートしていきながら地固めをして、攻めよりも守り、拡大よりも蓄積へと慎重に事を進めていく運勢です。二黒土星にとっては、心地よい生き方になるので、本来の強さが発揮されるでしょう。
これまでに拡大してきた人間関係を育て、事業を育て、お金を育てていく──。養育と蓄財に全精力を注ぎ込む時なのです。人生における経験値、人脈、ノウハウ、育成術、財産の蓄積を定着させて、実りを与えていくことで、より好調な運勢へとなるでしょう。
2024年に努力してきたことを広げた運勢を、しっかりと守りましょう。
自己を深めて、その役割を追求していきましょう次のステージへの地固めをし、“耕す”ことで人生の質を向上させていく必要があります。ご自身の内面を深め、生活の満足度を高めていくために、浅く広く拡大していく作業とは異なり、求める方向性を深く追求していく運勢となります。
二黒土星はご自身や家族、支えてくれる人々の幸福のために、運に磨きをかけ、現実化させていく流れに入ったわけです。淡々とした一日のなかでも、どんな幸せを追求し、家族全員がさらなる幸せを手にするためには何をしていけばいいのか、ご自身の役割の意味を追求し深めていくことに、天が味方し、未来が輝くのです。
志を立て、研鑽する一年に天は、二黒土星に周りの人々の面倒を見る役割を求めています。家族、兄弟、一族、仕事仲間など関わる人間関係のハブ的な存在を担う運勢となっていきます。
実家に顔を出し、手土産を持って兄弟や親戚を訪ね、法事があれば積極的に手伝って、コミュニケーションを濃密にし、細かに確認し、会話を重ねて良好な関係を作る役割です。
当たり前のことを淡々とこなし、その成果が結びついた時に、美徳として謙遜が姿を現します。“謙遜の徳”とは、抱いている志が偉大であればあるほど人は謙虚になり、志は必ず通ることを指しています。二黒土星が繁栄を続けていくには、“謙遜の徳”こそ天が示す道なのです。