村上 響選手(9区・2年)
学年リーダーを務める村上 響選手。そのポジティブで素直な性格は、村上選手が「今まで出会った方々の中で、一番尊敬している。超える人はいないと思う」というほど心酔している、あの選手に共通しているような……。
——初めての箱根駅伝、いかがでしたか?今日の箱根、すごく楽しかったです。復路の最長区間できつかったのですが、それ以上に、多くの皆さんが沿道で応援してくださったことや、吉本真啓さん、篠原さんたち4年生から給水していただいたこと、キツイ運びにはなってしまいましたが、10区を走る同学年の小山に無事に襷を渡せたことなど。初めての経験をいろいろさせていただけて、今、振り返ってみると総合的には本当に楽しかった1時間ちょっとでした。
——課題や収穫は何かありましたか?全日本大学駅伝の時と同じくらいのスピードで入ってしまったけれど、全日本では7キロくらいでキツくなっていたのが、今日は18キロくらいまで結構粘れたので、スタミナが少しずつついてきたのかなと実感できました。追う展開で単独走となり、最後は少し離されてしまいましたが、追っていけたのは気持ち的にも少し成長したのかなと思いました。
——4年生の先輩たちに給水してもらって、力になりましたか?はい。吉本さんは世羅高校(広島)の先輩なので、すごく嬉しかったです。誰よりも尊敬している篠原さんと一緒に走るという夢を、形は違いますが、給水という形で叶えられたことは個人的には本当に幸せでした。
篠原さんから「区間賞争いしているから自信もっていけばいいし、体も動いているよ」と前向きな言葉をかけていただきました。姿が見え始めた時点で、僕用の給水を篠原さんが飲んでいて、すごく笑顔にしてくれるな、と。最後まで、篠原さんらしいキャプテンシーが出ていました。元々「給水の水、飲むわ(笑)」と言われていたのですが、本当に飲んでる!と思ったら、硬さが取れて元気が出ました。