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【2025年上半期の運勢】鏡リュウジの「吉星占星術」芸術、学問、エンターテインメントが幸福への扉に

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【2025年上半期の運勢】鏡リュウジの「吉星占星術」芸術、学問、エンターテインメントが幸福への扉に

2025.01.24

［2025年上半期］西洋占星術で幸運を呼ぶ　鏡リュウジの「吉星占星術」　2024年から驚くようなさまざまな出来事が続き、いよいよ2025年を迎える今、星は大きく動き始め、各星座の運勢に影響をもたらします。幸運をもたらす「吉星」である木星を中心に2025年はどのように幸運を手に入れるよう行動したらよいのかを占います。

・「2025上半期　鏡リュウジ西洋占星術」記事一覧はこちら＞＞
・12星座別 2025年上半期の運勢＞＞

上半期は、「吉星」木星が双子座に留まります。芸術、学問、エンターテインメントなど知的活動から刺激を受け、幸福への扉を開けましょう

変わりゆく時代の道筋が見えてくる年

2025年は、占星術で見ると大きな変化の年。安定の「地」から軽やかな「風」へ。2020年に始まった「風の時代」とはどんな時代なのか、具体的な事柄を通じて多くの人が気づき始める年になるといえます。

地球から遠く、動きの遅い天王星・海王星・冥王星の3天体は “トランスサタニアン” と呼ばれ、時代を動かす星とされていますが、2024年には冥王星が、16年ぶりに水瓶座へ移動。2025年は天王星・海王星も次々と星座を移ります。

主要な星の動きを追ってみると、3月30日に海王星、5月25日には土星がどちらも牡羊座へ、6月10日は木星が蟹座に、7月7日には天王星が双子座へと移動。実に４つもの天体が場所を変えていくのです。

一年の動きは、主に中国で「歳星（さいせい）」と呼ばれ、物事を拡大し発展させるとされる吉星・木星で見ていくのですが、2025年はそこに試練の星・土星、夢想の星・海王星、変革の星・天王星が加わります。こうしてピックアップするだけでも「この先いったい、何が起こるのだろう？」と思ってしまいますよね。

期待と失望の中から新たなリーダーが育つ

ここで注目したいのは、土星と海王星がともに牡羊座へ入ること。牡羊座は12星座の最初に位置する星座であり「新たな始まり」を意味します。

試練と夢想の星が同時にひとつの星座に入るというのは、理想と現実が入り乱れ判断が難しいところですが、土星は運命の課題を乗り越えることで、海王星は今までにない夢や理想を描くことで、新たな時代の起点を教えてくれるという点に間違いはないでしょう。

ですから3月末、5月下旬に話題になる出来事は、これからの未来を見通す運命の旗印となる可能性大。人々をあっと驚かせるようなスターやリーダーの出現も期待できるかもしれません。

ただ、新しいことを推し進めるときには、混乱や摩擦がつきもの。担ぎ上げられたリーダーの言動に失望を感じて、瞬く間に表舞台から消えてしまう……そんなこともありそうです。栄枯盛衰の激しさに驚いてしまうかもしれませんが、それでも期待し続けること、夢を手放さないことが未来を信じる力になるはずです。

「知性」から「安心」へ。身近な場所を大切に

また、吉星である木星がいる双子座は、風の星座。知性とコミュニケーションを象徴し、言葉を用いたやりとりで才能を発揮する星座です。双子座にとっては12年に一度の大幸運期の後半戦となりますが、ほかの星座にとっても、双子座的な言動が幸運の味方に。

好奇心を働かせ、自分のアンテナにひっかかるさまざまなことを楽しんで。エンタメはもちろん、芸術や学問の場にもあなたの知性を刺激するものがたくさんあるはずです。

そして6月には、木星は基盤を象徴する蟹座へ移動。両手いっぱいに集めた「知」を糧に、身近な人やものを大切にするチャンスを与えてくれます。

昨日と今日で何かが一変するのは当たり前ともいえる時代に突入する中で、それでも大切にしたいものは何か。心を温めてくれる人は誰か。それを少しずつ確かめていけば、どんな変容の渦中にあっても幸せのありかを見誤ることはないでしょう。

鏡リュウジ（かがみ・りゅうじ）

心理占星術研究家・翻訳家。国際基督教大学大学院修了。英国占星術協会会員。日本トランスパーソナル学会理事。平安女学院大学客員教授。東京アストロロジースクール代表講師。占星術の心理学的アプローチを日本に紹介。占星術の歴史にも造詣が深い。著書・訳書多数。近著『タロットの美術史』シリーズ全12巻（創元社）。