「バンブーバッグ」が最初に作られたのは1947年のこと。以来、時代に合わせて進化しながら、数多くのコレクションを発表してきました。
2の「グッチ バンブー 1947」は、ハンドルとバッグの間のハードウェアの仕様以外、誕生した当時とほぼ同じだそう。今なお色褪せぬデザインに、完成度の高さが窺えます。特徴である半円形のバンブーハンドルは、竹の根の部分を炎で熱して柔らかくしてから職人が手で形を整え、ラッカーを塗り重ねて焼き上げることで艶やかなゴールデンブラウンを表現。バッグ本体の前後には蛇腹のコンパートメントを備えた、高い機能性も魅力です。
1の「グッチ バンブー 1947」は、レザー表現したバンブー風のハンドルがトーン・オン・トーンでモダンです。3の「グッチ バンブー ディーバ」は、ポリッシュドレザーのラムスキンに、横長のシェイプ、クリアのレジンにブラスを施したハンドルとクロージャーの仕様など、伝統とコンテンポラリーが融合したジュエリーライクなデザインが特徴。4の「グッチ バンブー ナイト」は、取り外し可能な丸形ハンドルが新鮮。チェーンストラップが付いており、アクセサリーのように楽しむこともできます。
ひと目でグッチだとわかる「ホースビット」には、自分の価値を引き上げてくれるパワーがあるように思います。私自身、このモチーフがついた靴を何足か愛用していますが、さりげなく知的なムードが漂い、スタイルに自信が持てるところが気に入っています。
4の「グッチ ホースビット 1953」ローファーは、1953年にグッチが初めて発表したシューズであり、世代もジェンダーも超えて愛される真のシグネチャーアイテム。
3は、ローファーにストレッチレザーを組み合わせたブーツで、どこまでも歩いていけそうなほど快適な履き心地。1・2の「グッチ ホースビット 1955」バッグのフォルムやデザインは、時代と共に進化しており、現在の長方形のデザインは、アーカイブデザインを再解釈したもの。キレイ目にもカジュアルにも映え、デイリーな装いをさりげなく底上げしてくれる名品バッグだと思います。
深いレッドカラーである「グッチ ロッソ アンコーラ」は、私も大好きなカラー。今回は、ホワイトの小物を合わせて、春らしい軽やかさを出しました。秋になったら、ダークな色の小物をコーディネートすればまた違う印象に。実はオールシーズン活躍する万能色だと思います。
いかがでしたか? リアルに欲しいと思うアイテムがたくさんあったのではないでしょうか? グッチのシグネチャーアイテムは、どれも長く愛せるものばかり。慈しみながら使って、いつか「自分自身のアイコン」になったら素敵ですね。
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グッチ(グッチ クライアントサービス)
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おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト。雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。「迷い世代の服選び」記事一覧>>
撮影/大見謝星斗 編集協力/湯澤実和子