100年長持ちするカラダは、自分で作れる! 第2回 加齢とともに腰やひざに不調が現れはじめ、だんだん歩くのがつらくなってしまうもの。でも、「もう年だから」と諦めた瞬間からカラダは衰えはじめ、将来の寝たきりリスクが高まります。100歳まで元気に歩ける「カラダの作り方」を整形外科専門医に聞きました。
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【運動編】弱ったカラダがよみがえる!「これだけ体操」基本セット
有栖川整形外科院長
整形外科専門医・スポーツ専門医
陣 彦善先生
◎陣先生の好評既刊
1760円 世界文化社刊
『整形外科専門医が教える 100年歩けるカラダの作り方』では、痛みがやわらぎ、一生歩けるカラダを作る医学的に正しいメソッドを公開。・Amazon.co.jpでのご購入はこちら→
「これだけ体操」は、歩くために必要な「姿勢」「バランス力」「筋力」の3つの機能を効率よく鍛えるメソッドです。5つの体操から構成されています。
「
羽ばたきストレッチ」は、胸や背中の筋肉をほぐす運動。肩甲骨の可動域が広がり、首や肩のこり、姿勢も改善されます。
「
腰落とし」は、下半身の筋肉を鍛えるエクササイズ。ひざを曲げる深さで負荷を調整できます。
「
かかと上げ下げ」では、ふくらはぎの筋力を強化。
「
前のめり壁プッシュ」や「
片ひじ壁プッシュ」では、体幹やバランス力を向上させ、歩行の安定性を高めます。
「これだけ体操」を習慣づけることで、歩行機能が強化され、全身の健康を維持できます。
これだけ体操(1) 羽ばたきストレッチ
手のひらの動きで背中を気持ちよく動かそう

いすに浅く座り、両足をしっかり地面につけておき、両手を交差させながら手のひらを向かい合わせ、背中をゆっくり丸めていく。

背すじを伸ばしながらゆっくり上体を起こし、両腕を外側にひねり、1に戻る。1~2を合計10回くり返す。