〔連載〕タサン志麻の田舎暮らし・春 志麻さん一家が購入した古民家がある静かな里山で、家族5人の新しい暮らしが始まりました。季節ごとの豊かな自然や食材を、志麻さんの視点でお届けします。
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里山に春到来!「ほろ苦」山菜をフレンチ風に
この時期、志麻さんの家のまわりを散歩していると、さまざまな山菜と出合えます。志麻さんは香りをかいだり、ご近所の方に聞いたりしながら家族が楽しめる食べ方を模索中とのこと。
「山菜のクセに負けない味つけを心がけると、バランスよく仕上がります」。
例えばサラダのドレッシングは酢以外にいちごを加えて酸味を複雑にするほか、マスタードをきかせたり、スパイスと合わせたりするなど工夫がいっぱいです。
山菜サラダ
近所で摘んだ山菜のフレッシュなおいしさを味わうサラダ。
ほろ苦い山菜に甘酸っぱいいちごを合わせて春を満喫します。
材料(2~3人分)・うど 1本
・せり 2~3株
・みょうがたけ(またはみょうが2個) 4本分
・いわたばこ* 4~5枚
・葉もの野菜(マーシュ、サニーレタスなど) 適量
・いちご 10個
・塩 小さじ1/3
・りんご酢 大さじ1
・こしょう 適量
・オリーブ油 大さじ3
*手に入る山菜(生で食べられるもの)で代用可。なくてもよい。作り方(1)うどは皮をむいて短冊切りにし、さっと水にさらして水気をきる。せりは葉を摘む。みょうがたけは薄切りに、いわたばこは粗くちぎる。葉もの野菜は食べやすい大きさにちぎる。
(2)いちごは1センチ角に切ってボウルに入れ、塩をふってからめ、水気が出るまでしばらくおく。りんご酢、こしょうを加えて混ぜ、オリーブ油を少しずつ加えてよく混ぜる。(1)を加えてざっくりと混ぜる。
せりと豚肉のマスタード炒め
甘くうまみの強い豚バラ肉とマスタードの酸味が、せり特有の香りを引き立てます。せりをもりもりと食べられる、おかずらしいひと皿。
材料(2人分)・せり 1束(約8株)
・豚バラ薄切り肉 200グラム
・粒マスタード 大さじ1
・塩・こしょう 各適量
・オリーブ油 大さじ2
作り方(1)せりは3センチの長さに切る。フライパンにオリーブ油大さじ1を熱し、せりを強めの中火で軽く炒めて油ごとざるに上げる。
(2)豚バラ薄切り肉は3センチ幅に切って塩・こしょう各適量をふる。(1)のフライパンに残りのオリーブ油を熱し、豚肉を広げ入れて軽く焼き色がつくまで焼く。余分な脂はペーパータオルに吸わせる。
(3)粒マスタードを加えて炒め合わせ、(1)を戻し入れて軽く混ぜる。塩・こしょうで味をととのえる。
タサン志麻(タサン・しま)料理人と家政婦の経験で培った技やセンスが光るレシピが大好評。2023年、古民家を購入して夫のロマンさんとリノベーションに奮闘中。3人の子どもの母。
(次回に続く。
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