テーブルコーディネーターやインテリアスタイリストとして『家庭画報』のページを彩ってきた横瀬多美保さん。あらゆるものに美を見いだし、独自の感性でリュクスな空間を創造し続けてきました。そして今、しっくりくるのは上質でありながらもくつろぎ感のあるスタイル、といいます。“生活の中に、美が息づく”そんな日々の暮らしに豊かさを添える素敵なアイディアを巡ります。
LESSON24
お気に入りのテーブルウェアで幸せな朝食を
一日がスタートする朝を美しいテーブルで過ごすことは、心の余裕に繋がります。
コーディネートは、おもてなしの日ばかりのものではありません。自分のために朝の食卓をきちんと整えて、穏やかな心地よさを味わってみてはいかがでしょう。
春のイースターに因んで、命の始まりを象徴する卵料理をいただく朝食テーブルをご紹介します。
パリの「ジャン・ルイ・コケ」のショップで、使ってみたい! と一目惚れしたリモージュのエッグスタンド。斜めのソーサーに、スタンド部がマグネットで着脱できるユニークなデザイン。「日本橋木屋」で見つけた、ドイツの刃物製造の街、ゾーリンゲン製のエッグカッター。Tips1
卵専用の食器や小物が楽しい気分を誘う
黄色い色彩が目にも鮮やかで、調理法によって姿を変える“卵”は、横瀬多美保さんの大好きな食材の一つ。
「毎朝、必ず卵料理をいただきます。とはいえ、忙しい朝の時間は手の込んだものは作れません。ゆで卵や、スクランブルエッグ、フライドエッグなど、ごくシンプルな調理で」
卵好きの多美保さんの食器棚の中には、何種類ものエッグスタンドが収められています。「エッグスタンドは、ゆで卵を食べる目的のために作られた器。フランスなどの食器店に行くとさまざまなデザインのものが売られていて、ヨーロッパの方々の卵への愛を感じます。こういったユニークな専用のアイテムは、使う度に楽しい気持ちになりますよね」
雄鶏がモチーフのエッグカッターも、そんな卵専用アイテム。“ゆで卵を食べる”という日常の行為を、特別で楽しい気分にしてくれます。