リアルな女性を表現させたら当代随一と、その演技力が絶賛される寺島しのぶさん。本作では、43歳の不器用な独身女性を演じる。 平栁敦子監督と初対面時に意気投合! 直感が働いて出演を快諾
2017年、第70回カンヌ国際映画祭批評家週間に日本人監督作品が10年ぶりに選出されました。
快挙を達成したのは、平栁敦子監督による映画『オー・ルーシー!』。第39回モスクワ映画祭、第42回トロント国際映画祭、第53回シカゴ国際映画祭など数々の映画祭でも高い評価を受け、主演を務めた寺島しのぶさんも第33回インディペンデント・スピリット賞主演女優賞にノミネートされました。
オファーがあったとき、台本を読んで「すごく特別だと思った」という寺島さん。その理由を「余白がある台本が大好きで。いかようにもなるから。この作品の台本も、監督の思いは伝わるけど、どうやってもいいですよって、投げかけられたものだったんですよ」と言います。
それでも、「監督のやりたいことに合わなかったら、私はやらないほうがいいんじゃないかな」と思ったそうですが、「監督と意気投合しちゃって。考え方もすごく似ているし、わかりやすい演技を求められてないなと思ったし……。この人とだったら楽しくできるかな、いろいろなことが挑戦になるなと直感して受けました」。