寺島さんは衣装とメイクで節子に。節子は金髪ウィッグでルーシーに!
節子役を演じている間は、姿勢までも普段とは違ったという寺島さん。背筋を丸め、足も開き気味に。下っ腹だけ出ているような歩き方をしていたとか。それは意識したものではなく、「衣装と顔を作るとそうなるんです」。たとえば、役柄について自分では“こうだ”と思っていても、衣装やカツラなどを身につけると別ものになることがあるそうで、「不思議なんですけど、どの役でも衣装や髪型に助けられている部分がすごくあります」。
寺島さんにとっての衣装や髪型は、英会話教室で節子に与えられた金髪のウィッグと“ルーシー”というアメリカンネームと同じかもしれません。節子はウィッグとルーシーという名、ハグをきっかけに自分を開放していき、物語の舞台はロス郊外へと移ることに。
「名前をつけられて外国人になることでどんどん変わっていくっていう発想も監督らしいなと思います。あと、ハグ。日本とアメリカの文化を知った上で、いきなりハグされたときにどう感じるかとか、そういう切り取り方のセンスが好きですね」
「監督は、私がやったことをすごく笑ってくれたり、こんなことしてたんだみたいなものを拾ってくれたり。うれしかったですね」