さてさて今年の運勢は・・・と占いを見たら、「えっ? 私って今年は天中殺」。
さあ、どうしますか。その前に、そもそもそれってどういう意味で、どうやって決まることなのでしょうか?何か悪いことが起こるのでしょうか? 驚いても慌てないでください。とにかく知っていれば怖いことはありません。寒川神社神職の水谷智賢さんに詳しく教えていただきました!
(前回の記事
神社での「ご祈願メニュー」。 何を選べばいちばん効果的?>>)
お話を伺った、寒川神社神職の水谷智賢さん
そもそも「天中殺」って何でしょうか?
水谷さんによれば「日本で生まれた高尾系の算命術(占いの一派)において、空亡(後述します)のことを“天中殺”と呼んで“悪い意味がある”としています。確かに、この時期は運勢周期を測る上でご本人の急所になりますので注意は必要ですが、“天中殺だから凶運である”と短絡に決めつけてはいけませんよ」とのこと。
占術の基本は“生年”“月”“日”“生まれた場所”“生まれた時間”の5要素。これがご本人のテンプレートとなります。つまり、生まれた場所から、その時間に見えていた天の星の並びがあなたの人生の基本となるのです。
東洋では、この並びを「十干十二支」に置き換えます。その時に
・干(え 兄)は10種
・支(と 弟)は12種
なので、お互いを組み合わせていくと、常に「支」が二つ余ることになります。この余った時期(2年)が「空亡」と呼ばれ、占術の種類によって「天中殺」とか「大殺界」というように呼ばれているのです。(*ちなみに、年単位だけでなく、天中殺は4種類あります)
・年→12年のうちに2年
・月→12月のうちに2月
・日→12日のうちに2日
・時→12時間のうちに2時間
年、月、日、時の順番に影響力は落ちます。