フィギュアスケート

世界選手権・何度でも見たい演技4選 宇野昌磨選手、友野一希選手ほか

2018.03.30

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苦しかったシーズンの最後に最高の演技を見せた樋口新葉選手(日本)。写真/エンリコ/アフロスポーツ

2、樋口新葉選手(日本)
FS「スカイフォール」145.01点2位(SP65.89点8位、トータル210.90点2位)


ようやく見ることができました! 樋口新葉選手の会心の演技を。


好調な滑り出しを見せた今シーズンでしたが、途中からまさかの失速。2枠と熾烈な争いだった女子のオリンピック代表の座を逃してしまいました。

失意の底に沈んだ年末の全日本選手権からわずか3か月弱。

この期間でオリンピックへの思いを切り替えて、気持ちを上げてくるのは容易なことではなかったはず。

でも、やや不安そうだった12月のグランプリファイナル(GPF)や全日本選手権のときとは違い、集中しきった表情の樋口選手が氷上にいました。

冒頭の3回転サルコウ、3回転ルッツ-3回転トウループを加点のつく出来で決めると、その後もミスのない演技を披露。

終った瞬間、“やったー!”と両手を空に突き上げ、ひと目もはばからず大粒の涙を流す樋口選手の姿から、今までどれほどつらく、切なく、悔しい思いを抱えてきたのかが伝わってきました。

このFSの演技で145.01点を叩き出し、合計210.90点で堂々の銀メダルを獲得。見事に一段階上りましたね!

「今はトリプルアクセルを練習中。将来的には4回転にも挑戦したい」とすでに前を見据えています。悲しみの涙と喜びの涙が溢れた今シーズンの経験を糧に、来季はきっとさらに飛躍した姿を見せてくれることでしょう。
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