右から「Multicolored Ti Leaf Haku」、「Two Orchid Strands」。いずれもシリアル番号とサイン入り。プリントサイズ11×14インチ(27.9×35.6センチ)、台紙込みで16×20インチ(40.6×50.8センチ)$125。他に小さいサイズもあり$40。(5)ジャッド・ボロカーのアートでレイをいつも身近に
自然の息吹を感じ、身につけると心から幸せな気分になれる生花のレイ。しかしながら時とともに枯れてしまうのも残念な事実。
そこでレイをもらった時のハワイの、心地よい風が甦りそうなアートで、レイを楽しむのはいかがでしょうか。
先にも触れたダウンタウンのレイの本場、その名も「マウナケア・ストリート・リフリジレーター(マウナケア通りの冷蔵庫)」というコレクションで、ハワイのレイを独自のグラフィックセンスで表現しているのが、N.Y.出身のジャッド・ボロカーさんです。
運河を望む気持ちのいいアトリエで製作中のジャッド・ボロカーさん。ジャッドさんの本業はハワイの総合病院で未熟児を受け持つ医師という、異色のアーティスト。ハワイに移り住んでから独自の伝統文化、レイに魅せられ2013年からコレクションをスタートさせました。
お気に入りのレイをサンプルに、まずは鉛筆でデッサンし、そこに色鉛筆でいくつものカラーパターンを試し、コンピューターで仕上げる、というアナログとハイテクのミックス&マッチによる独自のアート。
初めはデンファレやプルメリア、ジンジャーなどのシンプルなスタイルのレイを作品にしていたものの、最近はレイの魅力をいっそう感じられる、さまざまな花や葉を編み上げたハクレイに魅せられているそう。
モチーフとなるレイは、ノースショアに住む知人のレイアーティストに特注したり、学校行事で出品される地元作品をヒントにしてみたりと、奥深いレイの魅力のおかげで、創作意欲は尽きることがありません。
「みずみずしい肌触り、美しい香りなど、ハワイでしか味わえない生花のレイの魅力をぜひ体感してください。そしてその幸せな記憶を、僕の作品でいつまでも思い出していただけたら幸せです」とジャッドさん。
ジャッドさんのプリント作品はホームページほか、ハイアット リージェンシー ワイキキ リゾート アンド スパのプアレイラニ アトリウム ショップス内の「ノヘア ギャラリー (Nohea Gallery)」(電話808-596-0074)、カカアコの新名所サウスショア・マーケット内の「ラ・ミューズ(La Muse)」(電話808-589-0818)でも購入できます。
日本史学も学んだゆえ、東洋的なセンスも溶け込んだお宅の一角。ジャッド・ボロカー Judd Boloker
http://www.boloker.jp 土屋由美子/Yumiko Tsuchiya
土屋由美子
トラベルライターとして1000軒以上のホテル&リゾートを取材。2006年ハワイへ移住後は、本誌のハワイ特集のコーディネートと執筆に携わる。