水とダイヤモンドでは価値の種類が違う??
彼は分かりやすい例を書いているのですが、これが「水とダイヤモンドのパラドックス」という話です。
水というのは人間に不可欠、なければ死んでしまいます。絶大な使用価値があります。
しかし水を差し出して他の物と交換するということは、砂漠ででもなければあり得ません。水には使用価値はあっても交換価値はない。
一方、ダイヤモンドは、なくとも死ぬとか日常生活に差し障りが出ることはない。つまり使用価値はありません。
ですが、ダイヤモンドを売って何かを買う、つまり交換することは簡単にできます。ダイヤモンドには、使用価値はないが、交換価値はあるということになります。このようにモノが持つ価値には2つの面があるのです。
あなたはジュエリーにどんな価値を求めている?
ですから、「価値あるジュエリーとは何ですか」とお聞きになる場合、あなたが「使用価値」と「交換価値」のどちらのことを言っているのか、それが大事になります。
使用価値の方は簡単です。自分が良いと思うもの、自分が気に入って、それを使えば自分がより美しくなると思えるジュエリーを買い、使えばいいのです。世の中には、コンサルタントとかアドバイザーとか呼ばれる人がいますが、あくまでも自分の判断で、気に入ったものを買えばいいのです。
買っても使わないかなと思うものは一切買う必要はありません。使ってこそのジュエリーであることを覚えておいてください。世の中には、買ったきり忘れてしまって、自宅のタンスのなかに眠っているジュエリーが非常に多い。これほど無駄な事はありません。