迷い世代を救う「4:6」の黄金比率
ボトムスを美しく着こなす秘訣は、実は、トップスとのバランスなんです。
トップスの上部(首のところ)からトップスの裾までと、ボトムスの上部から裾までが、5:5の割合になるのが一般的なバランス。
5:5は、可愛らしく見えるため、例えば若い女性が着るコンサバなスーツなどは、ほとんどこのバランスで作られており、スカート丈は必然的にミディ丈になります。
トップスをボトムスにインしてコンパクトに、ボトムスにボリュームのあるデザインをチョイス。4:6のバランスを強調すると、さらにスタイルがよく見えますよ。この割合を変え、トップス:ボトムスを4:6に変えると……、もうおわかりですね? 脚が長く見えるわけです。上半身をコンパクトにまとめ、スカートを少し長めにしたり、ボリュームのあるパンツをはくと、簡単に4:6のバランスになります。
迷い世代のおしゃれルール:
「4:6」で大人キレイな理想のスタイリングに髪を小さくまとめ、バッグも小さめにすれば更に効果はアップします。この比率は体型カバーにも役立つので、迷い世代の黄金バランスは「4:6」と覚えておくといいですよ!
ヒップは「隠すより見せる」がキレイの決め手
ボトムスがキレイに決まるかどうかを握っているのは、ヒップです。以前「体のくびれ」を上手に使いましょうというお話をしましたが、下半身の場合はウエストのくびれを上手に見せるのが大事です。
日本人は、ヒップに自信がない女性が多いですよね? お尻が垂れているとか、大きいとか、扁平とか、人によって悩みもさまざま。
でもね、大丈夫! 何より大事なのは、「隠すより、見せること」なんです。
ヒップに自信がないから隠すのではなく、きちんと体型に合ったボトムスを選んで、上手に見せること。黄金比率を使えば、ヒップだけに視線を集めることなく、美しい後ろ姿を作ることができますから、是非試してみてくださいね!
迷い世代のおしゃれルール:
「ヒップの悩み」は隠すと逆効果!迷い世代の服選び…「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
イラスト/大橋美由紀 編集協力/湯澤実和子