大人気ファッションコラム「迷い世代の服選び」。スタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けしています。毎月の第4週目は、迷い世代のリアルな悩みにずばり答える「教えておおさわさん」のコーナーです。
【今月のお悩み】何を着てもイマイチな気がして、お買い物も楽しくありません。自分のコーディネートにも飽きました。どうしたいいですか?(43歳女性Iさん)
【お答えします】洋服の前に、まず小物をひとつ買ったらいかがでしょう?
どんな洋服が似合うのかわからないという方、とっても多いですよね。そんな時には、洋服を買う前に、まず小物を買うことをおすすめします。
実は、私も以前、「ドナテラ・ペリーニ」というイタリアンブランドのネックレスとイヤリングを買ったのをきっかけに、すごくワードローブの幅が広がった経験があります。
それまで、ジュエリーといえば金属の華奢なものばかりをしていましたが、ドナテラ・ペリーニの大ぶりアクセサリーをした途端、パッと顔周りが華やかになり、「ああ、今の私にはこういうものが似合うんだ」と開眼したのです。
おおさわさんが購入したネックレス/私物お気に入りの小物が、似合う洋服を連れてくる
それからは、「このアクセサリーが似合う服」を基準にするようになり、服選びがどんどん面白くなっていったのです。スカートをひとつ買うよりも、少し値は張るかもしれませんが、「次は何に合わせようかな?」と今までとは違うスタイリングに興味がわいてきます。
「長さを替えてこんな風につけるのもいいかも」「ワンピースだけじゃなくて、Tシャツにつけても素敵かも」というように、アレンジをどんどん考えられるのもすごく楽しい。「それ、素敵ね」って人から褒められると更にしたくなったりもしてね。
今まで、手にしていなかった小物に気を留めてみる。それが洋服を見直すきっかけに繋がるんじゃないかなと思います。
迷い世代のおしゃれルール:
ひとつのネックレスが、お洒落の幅を広げてくれることも。 おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手掛ける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優からも信頼を得ている。
イラスト/大橋美由紀 編集協力/湯澤実和子