小児がんの治療最前線〜サポートチームの活用を〜

誰に相談すればいいかわからない時は、ソーシャルワーカーに

「かつては患者さんのニーズに応じて担当部署がそのつど対応していましたが、チームの発足後はすべての小児がんの患者さんに関する情報共有が進み、対応が早くなりました。

現在、ソーシャルワーカー、管理栄養士、薬剤師、リハビリ科は入院初期から全例にかかわっています。また、臨床心理士やこころの診療部が早期から患者さんやご家族との関係を築いているため、心理的社会的な問題への支援もしやすくなりました」（松本さん）。

松本さんが指摘するのが歯科の関与の重要性です。抗がん剤などの治療によって口腔粘膜障害や歯の発育不全のような合併症が起こることもあり、また虫歯や歯周病が全身の感染症と関係することから、早い段階で歯科医師や歯科衛生士のサポートを受けてほしいといいます。


誰に相談すればいいかわからないことが出てきたら、医師や看護師、さまざまな相談の窓口になるソーシャルワーカーに聞いてみるといいでしょう。

■参考になるサイト

● 国立がん研究センター「小児がん情報サービス 生活・療養」
https://ganjoho.jp/child/support/index.html

● 国立がん研究センター「がん情報サービス 生活・療養」
https://ganjoho.jp/public/support/index.html

● 公益財団法人 がんの子どもを守る会（のぞみ財団）「小児がんの資料」
http://www.ccaj-found.or.jp/materials_report/cancer_material/

● 国立がん研究センター
「がん情報サービス 小児がん拠点病院を探す 相談支援センターの一覧をみる」
https://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/xpChildConsultantResult.xsp