前回「
「4つの新アンチエイジング習慣」で見た目の若さを維持する」で、運動はアンチエイジングだけでなく生活習慣病の予防にも効果的であるとご紹介しました。そこで今回は自宅で簡単にできる「体幹トレーニング」を、整形外科医の中村格子先生に教えていただきました。
【新・アンチエイジング習慣】その4.運動
姿勢を意識して見た目の若さと美しさを保つ「体幹トレーニング」
中村格子先生深い呼吸で体幹を安定させることが、ヒールで歩ける体づくりの第一歩
姿勢が美しいと見た目の印象がずいぶん違い、実年齢より若々しく見えます。
「美しい姿勢を保つうえで大事なのは骨盤の位置です。骨盤をまっすぐにキープできなくなると、頭の位置が前に出てきてだらしない印象になります。また、腹筋と背筋が使われなくなり、脂肪がたまりやすい体になってしまいます」とDr.KAKUKOスポーツクリニック院長の中村格子先生は説明します。
中村先生が基本トレーニングとして挙げるのは、立位と座位で骨盤の位置に注意しながら美しい姿勢を意識するものです。
「このとき、自分の姿を鏡で確認することが重要です。体がまっすぐになっているかどうかわからなかったら、床に寝たり壁に背中をつけたりするとよいでしょう」とアドバイスします。
さらに、美しい姿勢を保つために中村先生は呼吸を組み合わせています。「この運動では、深い呼吸によって胸腔と腹腔をしっかり膨らませて内圧を高め、体幹を安定させることを狙っています」。
また、期待される健康効果としては、横隔膜などが正しい位置になり内臓が圧迫されなくなるので、胃もたれや逆流性食道炎などが予防できるほか、副交感神経が刺激されてメンタルや痛み、睡眠にもよい効果がみられるそうです。
「美しい姿勢に正したうえで下肢を鍛えるトレーニングを行うと、使われるべき筋肉がしっかり使われて生涯ヒールで歩ける体がつくれます」
一日どのくらい歩くと、どんな病気が予防できる?
中之条研究(東京都健康長寿医療センター研究所 青栁幸利)をもとに作成運動による健康効果を期待するなら“大きな筋肉”を使うことが大事。手軽にできるのは歩くこと。上の図を参考に1日に歩く目標時間や歩数を決めてみよう。