4. センスのいい「和モダン」なポストカード
左上から、時計回りに葵の葉をデザインしたaoi、幸せの使者である蝶を描いたcho、長寿を願う吉祥文様である菊が可憐に舞うkiku、穏やかで平和な日々を願う毬(まり)がリズミカルに配されたmari。各100円。春を告げる蝶、初夏の爽やかさを運ぶ葵、秋を愛でる菊、新年の喜びに満ちた毬など……グラフィカルに図案化された和の伝統的な文様を、ポップなネオンカラーで表現した和モダンなポストカード。
「今様のセンスで季節感を感じさせるデザインとして人気を集めています。吉祥文様である菊はお祝いのシーンで、葉のシルエットがハート形に見えることから葵は結婚祝いや結婚記念のメッセージカードとして活用される方もいらっしゃいます」(柳さん)。
5. 何より大切なのは中身!手紙に使える「美しいことば」を普段からストック
最後に、センスを感じさせる手紙やカードを綴るポイントを伺いました。「時候の挨拶を紋切り型で書かれる方が多い中、最近注目を集めている大和言葉を用いると、日本語の奥床しさを印象付づられるためおすすめです」(柳さん)。
自筆の文字でしたためる手紙やカードだからこそ、情緒に満ちた言葉が相手の心に届くことでしょう。
使い方例もあり、大和言葉の参考になる一冊。『覚えておきたい 美しい大和言葉』(日本の言葉研究所・著、大和書房)まずはライフスタイルに合ったカードを見つけることから、新たな手紙の習慣を始めてはいかがですか。
※商品の価格は、表記以外は全て税抜きです。 Information
ウイングド・ウィール表参道
東京都渋谷区神宮前4-5-4
- 数百種類のカードや便箋、封筒などに加え、カスタマイズアイテムの受注も行う手紙用品専門店。オンラインショップにも洗練されたアイテムが多数揃います。
樺澤貴子/Takako Kabasawa
ギフトプロデューサー、文と編集。
“物語のあるギフト”をテーマに、商品の企画・デザイン、パッケージの制作を手がける。雑誌のギフト企画や、百貨店やライフスタイルブランドのギフトカタログのディレクションにも携わる。著書に『気持ちが伝わるプチプレ』(リヨン社)、共著に『愛子さま「モノ語り」リトルプリンセスのお気に入り』(東邦出版)ほか。
http://k-regalo.info 撮影/大柳佳緒里(STUDIO BANBAN)