母のタンス、娘のセンス

女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」~卯月

2018.04.18

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小さく赤を効かせて大人の愛らしさを


「赤をキリリと効かせる」。これは“母のタンス”のアイテムを、“娘のセンス”で装う私のセオリーです。その昔、地味なお召し物を着た白髪のご婦人の「振り」から紅絹がチラリと覗く様子を、「なんて美しく、女性らしいのかしら」と子供心に憧れた記憶が、仄かに漂う赤に心惹かれる理由なのかもしれません。女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」
女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」
バッグや草履の前緒はもちろん、ネイルも赤と決めています。

女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」帯留めで赤を効かせることも。さくらんぼの帯留めは、刺繍の帯を誂えた際に作家さんがおまけで刺してくれたもの。赤が強く感じられるときは、珊瑚の優しいピンクを差し色に。こちらは母から受け継いだものです。


こうして、母のきものに娘時代の帯を合わせて見ると、気持ちは少し娘時代にワープして当時の思い出を一緒に纏っている気分に。母がそっと寄り添っているような、幸せなコーディネートです。

女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」部屋のチェストの上では娘時代の私と、母や父の写真が同じ時間を奏でています。私の振袖は、10代の頃におばあちゃまがプレゼントしてくれた初めての一枚です。

 

一色采子/Saiko Isshiki

女優
日本画家の故・大山忠作氏の長女として東京都に生まれる。毎日をきもので暮らしたお母様のもとで、コーディネートや着こなしのセンスを磨き、現在はファッションのアイテムを取り入れながら独自のスタイルを楽しむ。趣味の日本舞踊や三味線、長唄では名取になるほど、古典芸能への造詣も深い。現在は、福島県にある二本松市大山忠作美術館の名誉館長や二本松市の観光大使も務める。
撮影/岡積千可 メアメイク・着付け/林さやか 構成・取材・文/樺澤貴子
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