シビアな物語を楽しいパッケージで仕上げた、インスタ映え映画
女性の気持ちがよくわかるのは、以前携わったテレビ番組『ココリコミラクルタイプ』で何千通と届く投稿すべてに目を通し、再現コントを書いていた経験が生きているといいます。さらに、「女友達から恋愛体験も聞くし、恋愛相談される」のだとか。その結果、「女性の気持ちを知ることができたり、男のずるさも見られたり。それが大きいですね」。
さらにグッと惹きつけられるのは、ビジュアル。とにかくポップでカラフルでかわいい。どこを切り取っても映える、「すごくインスタ映えな映画です(笑)」。鈴木さんが「とにかくかわいかったり、キレイだったり」という世界観にこだわったのには理由が。
「いろんなクリエイターの力を借りて全体をポップにまとめたくて。ケーキの色味なんかにもすごくこだわりましたね。見た目は、とにかく明るくて楽しいんだけど、登場人物が言ってることはハードだったりシビアだったり。そのシビアな物語を楽しいパッケージで仕上げたかったんです」
舞台のフライヤーや映画『ハンサム★スーツ』などを共に手がけた飯田かずなさんが、本作でもアートディレクションを務めている。