外国の街をきもので颯爽と歩く美女の正体は!? 世界的エンターテインメントグループ「ブルーマングループ」のパフォーマーである夫のワールドツアーに同行し、きもので世界各国を巡る北川聖子さんの旅日記。
記事一覧はこちら>>本当に短い、たった1週間の滞在ではありましたが、元ダンサーの私にとって、この国で絶対に逃すわけにいかない経験のひとつが、「本場のタブラオ訪問」でした。
皆さんは、「タブラオ」という言葉はご存じでしょうか? 元々スペイン語で「板」という意味のタブラから来ており、レストランや地元の居酒屋に板張りの舞台が設置されている場所をタブラオと呼ぶのだそうです。そして、このタブラオで繰り広げられるのが、スペインを情熱の国と言わしめる所以、フラメンコです!
余談になりますが、普段のスペイン人はとっても穏やかで、のんびりふんわりした雰囲気の方ばかりで、私生活から感情表現の激しい情熱的な方は、あまりお見かけしませんでした(笑)。
日本でも有名なスペインのフィギュアスケーター、ハビエル・フェルナンデスさんに以前にお会いした時も、癒し系オーラの溢れる温和な好青年で、「あれ?想像してたスペイン人のイメージと違うかも?」と感じたのを覚えています。
以前、ハビエル・フェルナンデスさんとお会いした時の一枚。私がボストンで仲良くさせてもらっている、Yumi Barnettさんという方(日本人)がフィギュアスケートのコスチュームデザイナーをしており、その方のご縁でお会いすることができました!一番左が、ハビエル・フェルナンデスさんとお会いするきっかけを作ってくれた、フィギュアスケートのコスチュームデザイナーYumi Barnettさん。大阪弁のめっちゃ面白いお姉さんです。本当に素敵なコスチュームを作ってらっしゃいます。さて、話を本題に戻し……
そんな穏やかなスペイン人を舞台で豹変させてしまうのが、フラメンコの魔力なのかもしれません。実は私、本場のタブラオを訪れる前に、その魔力を学びにバルセロナのフラメンコ教室に、飛び込んできました。スタジオの扉をドキドキしながら開け、目の前にいた先生に言われた第一声は「Who are you !?」、「おまえ誰だよ!?」でしたね。
というのも、ここのダンススクールは3か月単位の「学期制」に分かれており、途中で飛び入りの生徒が入ってくることなど、ほとんどないのだそうです。しかし、ここで諦めないのが私。事情を話し、「滞在期間が短いから、今日しかチャンスがないの。皆さんの邪魔にならないよう、隅っこでステップを踏ませてもらえるだけで十分幸せですので!」というと、さっきとは打って変わって、先生が温かい笑顔で私をスタジオへと迎え入れてくれました。