爽やかな初夏の果物、甘夏。豊潤な果汁の甘みと滋味、かすかな皮のほろ苦さが魅力で、そのまま食べるのはもちろん、皮ごとマーマレードやジャムなどにも加工されます。本日は、この甘夏を使った、見た目も涼しい和菓子をお届けしましょう。
甘夏の皮を器に仕立て、中には果汁から作った甘夏羹を注ぎ入れます。寒天が完全に溶けてから砂糖を入れることと、寒天液は固まると下に沈むので、甘夏の器の口いっぱいまで注ぐことがポイント。冷蔵庫で冷やし固めたら美しく切り分けて器へ。来客へのおもてなしデザートにすれば、喜ばれること請け合いです。甘夏の時季は短いのでひとときの贅沢をどうぞ。『はじめて作る和菓子のいろは』より。
【材料 2個分】
・棒寒天※ 4g
・水 230cc
・グラニュー糖 50g
・甘夏 2個
・水飴 40g
※棒寒天はたっぷりの水に8時間以上つけておく。