確かに日本のパスポートは世界トップクラスの信頼度があるため、入国できない国はかなり少ない。ヨーロッパ諸国には「シェンゲン協定」なるものがあり、ヨーロッパの国家間(イギリスを除く)においては、国境検査なしで国境を越えることができますが、私たち日本人やヨーロッパ圏在住ではない人は、このシェンゲン圏内では180日の期間内で最大90日間しか滞在できないのです。てっきり「スペインに3か月滞在、ドイツにも3か月滞在」といったことができると思っていた大バカ者の私。
大急ぎで、このツアーの日程を見直し、1日、2日……とシェンゲン圏の滞在日数を慎重に数え直すと……なんと2週間オーバー!(もちろんブルーマン達はワーキングビザを取得しているので問題なし) このままでは親子で不法滞在になってしまう!!と、そこから、必死で解決策を模索すると、そんなマヌケな私に一筋の光が!
なんと、ヨーロッパの中でオーストリアだけ私たち日本人はパスポートのみで最大6か月滞在できるのです。もちろんオーストリアもシェンゲン圏。ですがシェンゲン協定より、この日本とオーストリアの2国間協定のほうが重視されるとのことで、一安心。この時ほど、日本とオーストリアの友好関係に感謝した日はありません。
というわけで、不法滞在にならないうちに、滞在先のイギリスから息子と2人でオーストリアのウィーンへ飛び、アパートを借り、見知らぬ土地で2人暮らしを開始しました。夫たちブルーマンも、その後ウィーンでの公演を控えていたので、合流するまでの数週間、久々のアパート暮らしを楽しみました。
夫にも他のツアーメンバーたちにも、「行ったことのない国でいきなり2人暮らしなんて大丈夫なの!?」とかなり心配されましたが
、スイスの山を子連れで制した私にとって、これしきの事なんともありません。
スイスでの山登り。また、ウィーンの街が夢のように美しく、借りたアパートも快適そのもの。
この街を一言で表すなら、「優雅」……その一言に尽きます。
こんなところで、暮らせるだなんて、「あぁ、ここが私の人生のハイライトだろうな……」と思ってしまうほどでした。今回、たくさんの国や街を回りましたが、ヨーロッパの中では私にとって、このウィーンが最高に優雅で、心を幸せな気持ちで満たしてくれる、そんな思い出深い土地となりました。
「シェーンブルン宮殿」(上)の中庭にある、世界一美しいカフェ(下)。毎日、息子を連れおしゃれなカフェを巡り、美味しい本場のザッハトルテに舌鼓。
こちらは、オーストリア名物 「シュニッツェル」!
底冷えする2月の野外スケートリンクできものでスケート。
あっ、ご心配なく! 私、転びませんので(笑) 実は……元フィギュアスケーターの昔取った何ちゃらデス。世界的に有名な数々の絵画に会いに、超ゴージャスな宮殿までお散歩。
もうここまでで、記事が3本くらいは書けそうな密度ですが、ウィーンの魅力はまだまだ書ききれないほどあり、それはとどまるところを知りません。
では、そんなウィーンが一体どんな所なのか、次回たっぷりと書き綴って参りますので、どうぞお楽しみに!!
以上。長~い前フリでした(笑)