40代のアクセサリー選びで注意したいこと
まず顔周りのアクササリーです。どんなアクセサリーにするかを決めるのは、トップスのデザインです。トップスの開きがVなのか、Uなのか、ボートネックなのか……上半身のデザインによって、何をつけるか決まります。
ただただ「さみしいから」というだけで選ぶのではなく、その部分をどう見せたいのかが大切。特に顔周りは、印象に残りやすいので、自分のスタイルを象徴するようなアイテムを選びたいものです。
例えば、ボリュームネックレスで華やかにする、チョーカーで凛と見せる、ロングネックレスで縦長シルエットを演出するなど、アクセサリーによって、同じ洋服でも違う印象になります。
ボリュームネックレスをしているときはイヤリングはしない、逆にイヤリングを見せたいときは胸元はなるべくシンプルに、など、「コーディネートの主役」を意識して。襟がある服のときはイヤリングやネックレスが襟とケンカしないようにしましょう。
また、アクセサリーの重ねづけは素敵ですが、異なるテイストのものを重ねるとちぐはぐな印象になりやすく、そうなると「人となり」までぼやけてくるので注意して。
スカーフも立派なアクセサリーなので、スカーフをしたらネックレスはつけないなどの工夫をしましょう。
誰もが知っているようなブランドのモチーフのアクセサリーの場合は、ネックレスにピアスにとリフレインするよりも、ここという1か所だけに効かせたほうが素敵ですよ。
迷い世代のおしゃれルール:
アクセサリーは、あなたの「人となり」を語る最後のプラスワンおしゃれな女性がしている「時計」の選びかた
私の場合、アクササリーのあと、最後につけるのが時計です。
袖口から見え隠れする時計は、意外と目立つアイテムで、だからこそその人のおしゃれを物語ります。
例えば、服の色と時計のレザーストラップの色が同じだったり、バッグの金具がイエローだったら、イエローゴールドの時計を合わせたり。
「この人、おしゃれだな」と思わせる雰囲気は、そんなちょっとした部分に宿るものです。
迷い世代のおしゃれルール:
時計は色や素材を他のアイテムとリンクさせるとおしゃれ度がぐんとアップ「センスの良さ」は、結局、小さなこだわりの積み重ねによって出るものなので、最後まで手を抜かないことが大事です。
こんなふうにいうとなんだか難しく思うかもしれませんが、自分の「好き」を積み重ねてコーディネートを組み立てていくのは、とても楽しい作業です。「こんな組み合わせも素敵だな」とか「こんな着こなしもあったんだ!」という日々の発見が、自分だけのスタイルを作っていくのだと思います。
迷い世代の服選び…「最近何を着ても似合わない」と悩む“ファッション迷い世代”の女性に向けて、雑誌『家庭画報』で活躍するスタイリストのおおさわ千春さんが、誰でも実践できる服選びのルールとポイントをお届けします。
おおさわ千春/Chiharu Osawa
スタイリスト
雑誌のほか、映画の衣装デザインや女優のスタイリングなどを幅広く手がける。着る人に合わせた的確なスタイリングやアドバイスは、多くの女優から信頼を得ている。
イラスト/大橋美由紀 編集協力/湯澤実和子