【問題】
お中元は6月下旬から差し上げてもよいでしょうか?
お世話になっている方への感謝のしるしとして渡すお中元の贈答品ですが、昨今は直接相手先へ届けることが少なくなり、宅配便などで送ることが多いのではないかと思います。
百貨店では6月中旬頃にお中元のギフトコーナーを見かけますが、6月中に先方へ届いてしまうことは望ましくありません。
中国の暦において、旧暦で1月15日を上元、7月15日を中元、10月15日を下元とし、日本の盂蘭盆会(うらぼんえ)の先祖供養とも混じり、お世話になった親類にお中元の贈り物をする習慣が浸透したと考えられています。
したがって、お中元は7月上旬から15日までの間に差し上げるのが好ましいのです。
お中元の起源として、鎌倉時代から始まった「八朔の贈答」や「田の実の節供」と呼ばれている風習も大きな影響を与えたといわれています。
このように、日本には古くから伝わる様々な風習があり、それらを人間関係を円滑にするツールとして生かしていただきたいと思います。
【答え】×
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写真/PIXTA 文/小笠原敬承斎(小笠原流礼法宗家)
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