采子のタンスの引き出し〜5月の帯揚げ
今月の本編でもご紹介しましたが、5月の小物合わせは色が際立たないように、できるだけ淡いトーンを用いることが私のコーディネートのコツ。帯揚げは、ほとんど白に近いような淡いピンク色が活躍。帯に溶け込むほどのさりげなさが、すっきりとした印象を与えます。
一色采子/Saiko Isshiki
女優
日本画家の故・大山忠作氏の長女として東京都に生まれる。毎日をきもので暮らしたお母様のもとで、コーディネートや着こなしのセンスを磨き、現在はファッションのアイテムを取り入れながら独自のスタイルを楽しむ。趣味の日本舞踊や三味線、長唄では名取になるほど、古典芸能への造詣も深い。現在は、福島県にある二本松市大山忠作美術館の名誉館長や二本松市の観光大使も務める。
【連載】女優 一色采子の「母のタンス、娘のセンス」
撮影/岡積千可 へアメイク・着付け/林さやか 構成・取材・文/樺澤貴子