【問題】
上の写真のうち、「虞美人草」はどれでしょう?
『虞美人草(ぐびじんそう)』は夏目漱石が1907年から朝日新聞に連載した小説です。 吉原神社の祭礼に出かけた漱石は、吉原の遊郭に足を延ばし、そこで顔色の悪い娼妓たちを見て沈んだ気持ちになります。
その帰途にあった植木屋で目についたのが虞美人草。 2鉢を買い求めながら、小説のタイトルをこの花名にしようと閃いたことを朝日新聞に掲載された小説の予告で綴っています。
さて、虞美人草とはどんな花か? ケシ科の一年草、ポピーの仲間のヒナゲシの別名が虞美人草です。
アグネス・チャンが歌ったヒナゲシと漱石の虞美人草が同じ花とは、少し意外な気もしますが……。
ヒナゲシは薄い和紙をしわくちゃにしたような花弁が特徴的で、赤や白、ピンクのほか、ニュアンスのある複色の花もあり、とてもしゃれた印象。
現在栽培されるほとんどが、イギリスで育成されたシャーレーポピーという園芸品種です。4月中旬〜5月が花期です。 ということで正解は2。
ちなみに写真1は同じポピーの仲間でカリフォルニアポピー。ハナビシソウの和名でも知られます。
写真3は小型原種スイセンのひとつ、バルボコディウムです。
【答え】2
大人検定365とは?素敵な大人が知っておくべき常識、マナーをQ&A方式で毎日お伝えします!
ジャンルはパーティでの振る舞いから日常にある今更聞けない疑問まで。
日々の会話、コミュニケーションのヒントにもお役立てください!
#大人検定365 をもっと見る
今が見ごろのスポットは?「
花の名所」を見る
写真/横田秀樹 文/高梨さゆみ