【問題】
仮通夜に喪服を着ることは失礼ですか?
仮通夜の席に喪服を着用するのは、弔事の場に新札を包んで持参しないことと同様に、故人がお亡くなりになることを予期していたかのようなので失礼であると考えられています。したがって、グレーや紺など落ち着いた色の平服で、アクセサリーなどは外して伺います。
事前に通夜の日時が知らされる場合は、喪服を着用します。すなわち、告別式と同様の服装でよいということです。また、喪章は本来遺族と世話人がつけるものなので、一般の弔問客が平服につけて喪服とみなされる、ということはありません。
さて、弔問時に「ご愁傷様」という言葉が用いられますが、「愁」は憂える、つまり悲しく思うということです。「傷」はこころを傷めるということです。よって、この二文字で「気の毒に思う」という意味なのです。
決まった言葉として「ご愁傷様」を用いることはかえって失礼です。それよりも「お察しいたします」など、ご自分のことばで伝えるほうが自然ではないかと思います。
【答え】失礼であると考えられています。
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写真/PIXTA 文/小笠原敬承斎(小笠原流礼法宗家)
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