――これまでも同じ作品に出演されることはありましたが、ここまで絡んでお芝居をするのは初めてですね。本作で共演される以前のお互いの印象は?
リリー:たとえば夫婦役でご一緒する、みたいな企画は、今までに何度かあって。毎回流れていたんですけど、やっと。
安藤:すごく多いですよね、リリーさんとのそういうお話。でも、なぜかたどり着かなくて。
リリー:映画とかはいつも観て、すごい人だなと思ってたんですよ。でも、生で見るともっとすごい。人としても素晴らしいし、女優さんとしてもホントに生々しいというか……。生き物感がすごくて。ある意味、理想の女性ですよね。
安藤:やった(笑)! 私、リリーさんと一緒に時間を過ごす前は、お会いすると緊張するような気がしていて。でも、(一緒に時間を過ごして)これはみんなリリーさんのことが好きになっちゃうよなって思いました。
リリー:それ、俺の立ち居振る舞いとか一緒に仕事してどうとかじゃなくて。一度、お返しで肉をあげたんですよ。そのときから急に、リリーさんのことを好きになる気持ちがわかるって(笑)。
安藤:肉の渡し方もやっぱり違うから(笑)。
リリー:うちの実家でいいお肉をもらったときの食べ方があって。バターで焼いてキャベツと一緒にレモン醤油で食べるので、レモンとかキャベツとかと一緒に渡してるだけなんですけど。
安藤:なんかすごいなって思ったんです。
是枝監督とリリーさんや安藤さんら“家族”一同がカンヌへ。手をつなぎ、レッドカーペットを歩く家族の姿が日本でも報じられた。