集中連載「今こそ実感美白!」ラストの第6回では、体の中から美白する方法を、松倉クリニック&メディカルスパの松倉院長と、小林メディカルクリニック東京の院長・小林先生にお聞きしました。(
前回の「今こそ実感美白!」第5回はこちらから。)
Q.体の中から美白できますか?
松倉知之院長
松倉クリニック&メディカルスパ院長。美容形成外科医としてだけでなく、分子栄養学による高レベルのエイジングケア治療でも高名。A.「栄養素で免疫力を高めると、シミ予防だけではなくエイジングケアとしても有効です。」
メラニン色素は紫外線の害から生体を守る大切な防御機能なので、いたずらに生成を抑えるのには疑問が残ります。
また、日本人は遺伝的に欧米人に比べてメラニン活性が高いので、むやみに白肌を目指しても、なかなか効果が出ないのが実情です。
特に、日差しを浴びると赤くならずにすぐ黒くなる人や、虫刺されやニキビなどの跡が色素沈着して残りやすい人は、メラニン生成能力が高く、シミになりやすいのです。
ですから、メラニンの生成をただ抑えるのではなく、シミにならないように紫外線に対する抵抗力や免疫力を高めるのが本筋ですね。これはシミを予防するだけでなく、エイジングサイン全般に有効なアプローチです。
そのためには食事やサプリメントなどで十分な栄養素を摂取して、体の内側から免疫力を高めることが重要です。
まず、紫外線による酸化に対抗するために、抗酸化力のある成分をしっかりとること。抗酸化成分というと水溶性のビタミンCばかりを連想しますが、油溶性のビタミンEやグルタチオン、αリポ酸、補酵素Q10などをバランスよくとるようにします。
体が本来持っている抗酸化成分をつくるために、原料となるミネラルやたんぱく質も、十分な量の摂取が必要です。
その一方で、最近、問題になっているのが、活性型ビタミンDの不足です。活性型ビタミンDはカルシウムの吸収や免疫に深くかかわっていて、不足すると骨粗しょう症などのリスクが高くなります。
またがん予防への効果も注目されているほど大切な栄養素で、本来は紫外線を浴びると皮膚で生成されるのですが、日焼け止めで紫外線を防ぐとそれができなくなるのです。
ですから、日焼け止めなどで紫外線を避けるのなら、そのぶんサプリなどで十分な活性型ビタミンDを補充することも忘れないようにしてください。
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