【問題】
便せん１枚に手紙が収まった際、白紙の便せんを１枚つけるほうがよいのですか？
最近、便せん１枚のみの手紙が増えているように思います。１枚に手紙が収まった場合にもう１枚の便せんを添えることが好ましいと聞いたことはあるけれど、それは無意味なのではないか、というご意見も伺いますが、是非、手紙の１枚だけでなく白紙の便せんをつけていただきたいと思います。
小笠原流には、手紙に関しての心得がまとめられた古文書も伝えられていますが、紙を添えることは相手への敬意を表すとされ、礼儀のひとつとして行われてまいりました。白紙の便せんは、相手を大切に思うこころを形に表したものなのです。
またもう１枚便せんを添えることによって、手紙の内容は１枚に収まってはいるものの、相手に対するこころは２枚目、３枚目と先へ続いていることを表現するとも考えられています。虚礼廃止といってしまえばそれまでですが、是非取り入れていただきたいと思います。
【答え】○
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写真／PIXTA 文／小笠原敬承斎（小笠原流礼法宗家）
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