医師も驚く若々しさ。年齢なんて、ただの数字
毎朝8時半に財団の事務所に出勤。背すじの伸びた颯爽とした姿で広いフロア内を動き回り、スタッフに大きな声でてきぱきと指示を出します。
「体形は昔から変わりません。30年前のイヴ・サン=ローランの服を着られます。風邪もひきません、二日酔いも知りません、人間ドックの結果も完璧で医師を驚かせました。健康法? 何でも偏りなく食べることくらいね」
2017年10月に開かれた「松田妙子理事長 卒寿のお祝い」には松田さんを慕う各界の150人が参加。成し遂げてきたことの大きさと交友関係の広さをうかがわせました。輝く人は大勢の人を惹きつけ、大勢の人と交わることでますます輝くーー。
「長生きとか、何歳までとか、おばあさんに使うような言葉を私に投げかけないでね。年齢なんてただの数字よ」
松田妙子さんの「生涯現役」養生術
1、週に二日はお酒を飲まない2、週に一日の「健康デー」でマッサージ3、背すじをスッと伸ばして歩く大勢のイケメンに囲まれて。幅広い交友関係は元気の源だそう。「卒寿のお祝い」では松田さんを囲んで万歳三唱も。ハーバード大学男声ア・カペラグループのメンバーと。松田さんは名誉会員。 松田妙子(まつだ・たえこ)さん
生涯学習開発財団理事長
1927年東京生まれ。米国留学中にテレビ局プロデューサーを務め、帰国後日本初のPR会社や住宅建設会社を設立。
83年生涯学習開発財団を設立し、年齢に関係なく学び、社会に参加し続ける生涯学習の理念を推進。71歳で工学博士号取得。
日本の伝統文化復権をテーマに2003年大工育成塾を立ち上げ、600人以上の大工士を育てた。人生の基本は社会貢献の精神。
撮影/鍋島徳恭 ヘア&メイク/小出冨久 取材・文/浅原須美
「家庭画報」2018年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。