レディ・フィオーナのスコーンレシピ
スコーンには、クロテッドクリームとジャムを添えるのが本場英国式。アフタヌーンティーの、もう一つの重要なお供はスコーンです。
ハイクレア城ではレディ・フィオーナが子供の時に母親から習ったスコーンのレシピで作っています。
6人姉妹の長女として育った彼女は毎年、夏休みを両親と妹たちと一緒にコーンウォールの海辺の家で過ごしました。その時に家族一緒に何度も作った思い出のスコーンのレシピなのです。
レディ・フィオーナは子供時代にスコーンを焼くことで、「作る喜び、待つ喜び、家族で一緒に分かち合う喜びを学びました」と微笑まれました。
そして今回は、特別にレシピを公開してくださいました。
スコーン(約6個分)
【材料】
・セルフレイジングフラワー 225g
・塩 小さじ1/2
・ベーキングパウダー 小さじ1
・冷蔵庫で冷やした無塩バター(1cm角に切ったもの) 55g
・カスター・シュガー 25g
・とき卵 1個
・冷蔵庫で冷やした牛乳 150g
・打ち粉 適量
【作り方】
あらかじめオーブンを230度で温めておく。
天板に薄力粉をふり、冷蔵庫に入れておく。※1
(1) セルフレイジングフラワー、塩、ベーキングパウダーをふるいにかけながらボールに入れる。
(2) (1)に1cm角に切った無塩バターを指先で粉にすり込むように加え、パン粉状にして、砂糖を加え混ぜる。
(3) 別のボールで牛乳ととき卵を合わせ、大さじ3杯分を取り置き、残りを少しずつ(2)に加え、ひとかたまりにする。
(4) 打ち粉をふった台の上に(3)を麺棒で厚さ約2cm、幅6cmほどに素早く広げ、直径5.5cmの型で6個くりぬく。こねすぎないことがポイント。
(5) 冷蔵庫から天板を出し、6つにくりぬいた生地を並べ、(3)で取り置いた牛乳ととき卵を、刷毛で塗る。
(6) 230℃に余熱したオーブンに(5)を入れ、スコーンが盛り上がり きつね色になるまで9~10分焼く。
(7) ケーキクーラーに布巾を掛ける。パレットナイフで、焼き上がったスコーンをトレイから取り出し、布巾の上に乗せて包んでおく。
(8) 布巾の中から熱々のスコーンを取り出し、クロテッドクリームやお好みのジャムを添える。
※1 天板が大きくて冷蔵庫で冷やせない場合は、できるだけ涼しいところに置いておく。
スコーンの食べ方にも流儀がある
スコーンはクリームを先に塗り、その上からジャムをつけるデヴォン式の食べ方と、ジャムを塗った後にクロテッドクリームをふんだんにつける2種類の方法があります。
いちごの産地で有名なデヴォンではいちごジャムが上、クロテッドクリームが名物のコーンウォールではクリームが上というわけです。
レディ・フィオーナはどうかというと、子供時代をコーンウォールで過ごしただけあって、クロテッドクリーム派です。
カナーヴォン家の台所に代々伝わるアフタヌーンティーのレシピ。ジンジャーケーキの手書きのレシピも残されている。