「隠れ〇〇」を心配するより、健康的な生活を送ること
隠れ脳梗塞に対処法はあるのでしょうか。
「たとえば血圧やコレステロールが高めの場合、それらに対する治療を行うことは意味がありますが、脳梗塞そのものに対する治療を行うことはまずありません。隠れている時点で発症を予防する目的で薬を飲むことの有効性には、強い医学的根拠はありません」
脳梗塞が隠れている……と思うと不気味で不安ですが、それを心配するより健康的な生活を送ることのほうが大切だといえます。
もう1つ、「隠れ〇〇」といえば「隠れ認知症」が思い浮かびますが、「多分、医師はその言葉は使わない」と尾藤先生はいいます。
「高齢者の認知症の場合、画像検査は補助的手段にすぎず、症状で診断するので隠れようがありません。ただ、若年性アルツハイマー病の場合は治療法が存在するので、少しでも早期に発見することが非常に重要です」