【問題】素足で和室（畳）に上がるのがマナー違反とされるのはなぜでしょうか。
（1）汚れるから
（2）足のニオイがつくから
畳は、かつては高貴な人の座る場所、眠る場所だけに使われていたことから、上がる際は素足が厳禁とされていたという歴史的な背景もあるようです。でも、現在の日本で畳に素足がＮＧな理由は、汚れやニオイでしょう。
畳の上には直接布団を敷いて寝たり、低いお膳に食べものが並べられたりし、またお茶席では茶碗を直接置きます。いってみれば、テーブルにもベッドにもなる畳が、清潔に保ちたいのは当たり前のことですが、外を歩いた足についたホコリや汗はその大敵です。
自宅の畳の上は、自己責任ということで素足でも良いでしょうが、友人のお宅を訪ねる時や、料亭での食事の際は、靴下かストッキングをつけるのが基本でしょう。何らかの理由で素足で出向く際には、ソックスを持参することをお勧めします。
さらに心身共に清浄、清潔であることが基本の茶席では、入る際に綺麗なソックスや足袋にはき替える人も多いようです。反対に、旅館などで風呂に入り足を洗った後は、素足でくつろぐのも問題ないとされています。
【答え】（1）と（2）の両方
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写真／PIXTA 文／おおさわ千春（服飾スタイリスト）
