きもので海外

ウィーン国立歌劇場で感じた、海外で「きもの」を纏う意味

2018.06.05

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青嫁日記~きもので巡る世界の旅 Vol.19

外国の街をきもので颯爽と歩く美女の正体は!? 世界的エンターテインメントグループ「ブルーマングループ」のパフォーマーである夫のワールドツアーに同行し、きもので世界各国を巡る北川聖子さんの旅日記。記事一覧はこちら>>
「六月を奇麗な風の吹くことよ」

こちらは伊予国(現・愛媛県)出身の俳人、正岡子規の句ですが、日に日に暑さが増してくる今日この頃、皆さまどうお過ごしでしょうか? 私が現在暮らす愛媛県・松山市では、子規のこの句のように暑さの中でも時折吹く、清々しい風がなんとも気持ちのよい季節となっております。

先日、夫のアダムも無事にブルーマングループのワールドツアーを終え、しばし羽を休めるため松山へ引っ越して来ました。またいつかは本拠地アメリカへ帰るか、新たなツアーに参加する予定ですが、それまでは短くても半年間の、久々の日本での暮らしを満喫したいと思います。


さて、今回も前回に続いて、優雅なウィーンでについてのお話を……。

音楽の都・ウィーンは、ハプスブルク家の築いた宮殿文化が今もなお色濃く残り、中心部に位置するリンクと呼ばれる旧市街のエリアは特に見所が満載! そこへ一歩足を踏み入れればまるで、当時の華麗な世界へとタイムスリップしたような気分に。

私たち親子は、ドナウ川を渡った住宅街に住んでいたのですが、特に用はなくとも毎日のように、このリンクまで足しげく通い、心ときめくタイムスリップを楽しみました。まぁ、もちろんタイムスリップ気分に浸っていたのは母の私だけであり、隣の息子には「何のことだか…?」だった事でしょう。(母はなぜこんなにも、バスと電車を乗り継いでまで、ひたすら歩き続けるのか。息子がその理由を理解するのには、まだしばらくかかりそうです)

ではでは、私がウィーンで撮り溜めた写真をご紹介させていただきましょう!
この景色こそが、私を存分にときめかせた理由です。

まずは世界一美しいと称されるオーストリア国立図書館から。
オーストリア国立図書館
ここはハプスブルク家の王宮、ホーフブルグ宮殿の一角にあり、バロック様式の装飾が絢爛豪華な図書館で、そこはまるで『美女と野獣』か「ハリーポッター」の世界のよう。こんな場所が、現実に存在するんですね!
オーストリア国立図書館天井は高さ20m以上もあり、美しいフレスコ画で覆われています。

ただ、こんなキラキラした図書館では読書に耽りたくても、気が散ってしまうのでは、と心配してしまう私はやっぱり庶民派です。ベルにもハーマイオニーにもなれそうにありません。

そして、この図書館のほぼ真横にあるのが「スペイン乗馬学校」。スペイン乗馬学校

スペイン乗馬学校夢のように美しいホールで、神話に出てきそうな真っ白い馬たちの朝のトレーニングが見学できます。トレーニングといっても騎手はカッコよく正装しているので、とても格式高い雰囲気。

さらに、舞台裏である厩舎も見学させていただきました。
スペイン乗馬学校あの厩舎特有の臭い……。そう、馬糞の臭いを覚悟していたのですが、中は檜のようなとっても良い香りがして深呼吸したくなるほど!本当に手入れが行き届いているのがわかりました。
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