【問題】 月下美人は年に一度、新月の夜にしか咲かないって本当?
「月下美人」とは、サボテン科クジャクサボテン属の多肉植物です。
原産地はメキシコの熱帯雨林。クジャクサボテンと異なり、原種系しか存在せず、夕方から夜にかけて純白のとても美しい花を咲かせます。
その花はとても強い芳香を放ち、姿が見えなくても咲いていることがわかる、と言われます。
妖艶な魅力たっぷりな花のため、「年に一度しか咲かない」「開花は月の満ち欠けに関係して新月の夜にしか咲かない」など、ミステリアスなことが言われていますが、残念ながらそれ、事実ではありません。
適した生育環境で株が充実してくれば、6月〜10月の間に3回くらい繰り返し咲きますし、たしかに花が咲くのは夜ですが、新月の晩に限って咲くわけではありません。
ただ、花は夕方から咲き始め、夜中に満開となると朝方には萎んでしまう一晩花。
「美人薄命」を思わせるような性質がまた神秘的に感じられ、さまざまな俗説を生み出すのかもしれません。10m離れていても漂ってきて花の存在を感じさせるという芳香、一度体感してみたいものですね。
【答え】事実と異なります
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写真/PIXTA 文/高梨さゆみ(フラワー&ガーデンエディター)