手足の末端と全身の血流が増え、下半身の筋力と、脳や心肺の機能が高まる
「歩く」という、ごく当たり前の全身運動を、血流改善の目的に特化して伊藤先生がひと工夫加えたのが「ぶらんぶらんウォーキング」です。一般的なウォーキングと異なる最大の特徴は、ひじを曲げずに伸ばし、肩と腕全体の力を抜いて、両手を自然に振りながら歩くこと。
「一万歩とぼとぼと歩くより、この方法で10~15分歩くほうが効果的に血流を促します。一人で、自分のペースで歩くと脳の血流も高まり、認知症予防になるとの研究結果も出ています」。
基礎体力がついてきたら、階段や上り坂を歩いたり、途中で軽く走ってみる「なんちゃってジョギング」を挟むなど、適度に負荷をかけると効果が増します。
歩く時間帯は夕方が最適。ウォーキングに伴う体温の上昇が人間本来のバイオリズムと一致するので、夜ぐっすり眠ることができます。