【問題】
仕事の都合で知人の通夜と告別式、両方には伺えない場合は、通夜だけでもよいのでしょうか?
通夜と葬儀・告別式のどちらか一方に伺えばよい、という考えは好ましくありません。なぜなら、通夜と葬儀・告別式は異なるものだからです。
まず、通夜には訃報に対し、取り急ぎ駆けつけるという意味があります。通夜の知らせを受けるということは親しい間柄であることを示すのです。本来通夜は、遺族や近親者のみで行われるものであることを忘れてはいけません。
また、かつては「死は穢れとして忌むべき」と捉えられていたことも、そのような考え方の背景にあります。それが次第に薄れて、故人と親しかった人が最後のお別れをしたいという思いや遺族を気遣うことから、遺族以外の人も弔問するようになったわけです。
葬儀は、遺族や近親者が故人の成仏を願う儀式です。告別式は、友人や知人など、弔問者が故人との別れを告げる儀式です。このように、それぞれのあり方を理解し、弔問に伺うことが大切です。
【答え】 ×
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写真/PIXTA 文/小笠原敬承斎(小笠原流礼法宗家)
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