【問題】
和室の上座はどこですか?
(1)向かって右側
(2)向かって左側
(3)特に決まっていない
和室において大切な場所は床の間です。床の間の起源については諸説ありますが、そのひとつとして押し板と呼ばれるものがあり、押し板は僧家の影響で仏画像を掛け、三具足(香・華・燭)を飾る神聖な場所とされていました。したがって床の間に近い場所は、上座と心得ておくことが必要です。
出入り口の正面奥に床の間がある場合は、右側を上座とすることが基本です。向かって右側とは、2つ並んでいる席のどちらかに座ると想定して、左側の席が上座ということです(写真の場合は右奥の席が上座になります)。
また、床の間が向かって右側にある場合は本勝手、床の間が向かって左にある場合は逆勝手と呼ばれます。当然のことながら、逆勝手は向かって左側に床の間があるので、逆勝手のときには向かって左側を上座と考えます。
出入り口の付近は人の往来がありますので、下座とすることが基本です。さらに、外の景色、太陽光の具合、冷暖房の風なども考慮して、どの席にお客様をお通しすることが好ましいかを判断する応用性も大切です。
【答え】(1)
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写真/PIXTA 文/小笠原敬承斎(小笠原流礼法宗家)
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