【問題】醤油皿はテーブルに置いたままがよいですか?
文/小笠原敬承斎(小笠原流礼法宗家)
お刺し身、寿司などに醤油をつける際、多くの方が醤油皿をテーブルに置いて召し上がっています。しかし、そのようにすることにより、体がテーブルの上に前屈みになってしまいます。このように前屈みの姿勢になることを「犬食い」とも呼び、できるだけ避けたい行動のひとつです。
前屈みの姿勢を防ぐためには、醤油皿を手に持ち、胸の高さあたりでお刺し身に醤油をつけ、醤油皿を受け皿にして口元に運ぶと、美しい姿勢を保ちながら食事を進めることができます。
皿や器を持つことは、醤油皿に限りません。天ぷらのつけ汁、酢の物や煮物など涙箸(汁などが垂れてしまうこと)になる可能性のある料理は、基本的に皿や器を手に持ちます。ただし、大きめの器や料理が熱くて持てない場合は、椀の蓋や懐紙を受け皿にして対応します。
また、醤油をたくさんつけるのは見た目にも美しくないのため、少量にすることをおすすめします。
【答え】いいえ。醤油皿を手に持ち、胸の高さあたりでお刺し身に醤油をつけ、醤油皿を受け皿にして口元に運ぶと、美しい姿勢を保ちながら食事を進めることができます。
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写真/PIXTA (小笠原流礼法宗家)
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