母のタンス、娘のセンス

女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」 水無月 徒然ダイアリー

2018.06.13

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単衣の始まりは、凛とした母の白薩摩


綿織物のダイヤモンドと言われ、これが木綿かと思うほどしなやかで美しい光沢を放つ薩摩絣。そんな希少価値の高いきものが、ありがたいことに我が家の母のタンスに眠っていました! こうして母のタンスから宝探しをするひとときは、母の面影と再会できる幸せな時間でもあります。母の白薩摩は有栖川文様を織り出した凛とした表情が魅力。母と私のタンスを総動員して、一枚のきものを軸に、帯替えで様々なコーディネートを楽しんでみました。女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」

まずは、白地に藍で大きくデフォルメされた雪輪を染めた私の自慢の夏帯をお披露目。小物は同系色だけでまとめずに、初夏の木々の緑を映したような深い緑を帯締めで一筋加えることで、控えめな艶めきが生まれます。母の観世水の帯留めが一層爽やかさを引き立たせて。どんなシチュエーションにも装えるオールマイティーな着こなしです。

女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」


続いては、母のタンスから京都の「ひなや」謹製の贅沢な一本を。女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」
「ひなや」は正倉院御物に残る束帯の組紐の組織に魅せられ、長年の研究と試行錯誤を重ねながら現代に復元。格調の高い帯を合わせ、観劇や目上の方との会食などに。
女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」

舞い飛ぶ燕をリズミカルに刺繍した絽の帯は、母譲りの一本。
女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」私も大ファンだった、紬屋桔平の浦沢月子さんによるデザインです。母は濃い色目の夏結城などに合わせていましたが、私は爽やかな白薩摩で。楽屋見舞いなどのシーンに。

最後にご紹介するのは、母におねだりして買ってもらった八重山上布の帯。
女優・一色采子の「母のタンス、娘のセンス」今にして思うと、当時の私には随分と地味なものを選んだものですが、ようやくこの帯が似合う年頃になってきました。帯の中に細く織り込まれている朱色を、帯締めにも用いて。愛らしい兎の帯留めは、「自分の干支だから」と母が集めていたコレクションのひとつ。器のギャラリーへ出向いたり、友人とのランチなどの場面に優しい印象を映します。
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