采子のタンスの引き出し~腰紐の畳み方
私のきものライフの工夫をお届けする、おまけのコラム「采子のタンスの引き出し」。今月は、腰紐の収納時の結び方をご紹介。
腰紐を二つ折りにして先端から五角形に畳む方法は皆様もよくご存知かと思いますが、私の場合、最後に輪の部分を入れ込まずに折り返してちょこっと出すことが鍵。これは、踊りの小道具で、手拭いを使う所作がヒントに。輪の部分を引き出すと、ちょうど腰紐の中心のため着付ける際にとっても便利。ぜひお試しください。
一色采子/Saiko Isshiki
女優
日本画家の故・大山忠作氏の長女として東京都に生まれる。毎日をきもので暮らしたお母様のもとで、コーディネートや着こなしのセンスを磨き、現在はファッションのアイテムを取り入れながら独自のスタイルを楽しむ。趣味の日本舞踊や三味線、長唄では名取になるほど、古典芸能への造詣も深い。現在は、福島県にある二本松市大山忠作美術館の名誉館長や二本松市の観光大使も務める。
【連載】女優 一色采子の「母のタンス、娘のセンス」
構成/樺澤貴子