漆塗りの白いプレートにガラスプレートを重ね、洋のテーブルでも漆器を気軽に。宮澤さんは日本のよきものを日常でもモダンに楽しむことを大切にしている。とうもろこしをまるごと楽しむモダンなブランチ
世界三大穀物の一つに数えられるとうもろこし。焼く、蒸す、ゆでる、揚げる……あらゆる調理を施しても風味豊かで主菜にも副菜にも活躍する、夏野菜の“オールラウンダー”です。
沖縄から北海道まで産地が広く、長い期間楽しめることも人気の理由でしょう。
宮澤奈々さん「料理はもちろんのこと、実を盛りつけのアクセントにしたり、ヤングコーンならばそのものの愛らしさを生かしたり、プレゼンテーションのイメージがたくさん浮かぶ、大好きな食材です」と宮澤奈々さん。
「芯からはおいしいだしが取れますし、ひげは揚げると香ばしいトッピングにもなります。捨てるところが本当にありません」。
とうもろこしのふくよかな甘みを存分に楽しむため、それぞれの料理には酸味やスパイシーな香りをプラス。ムースにのせた透明なトマトのジュレが醸す爽やかな酸味や、ケークサレからほんのり漂うカレーの香りは盛夏の気分をさらに高めてくれます。
ムース以外のお料理レシピも次回以降ご紹介します。どうぞお楽しみに。
宮澤奈々(みやざわ・なな)
料理教室「C’est très bon(セ・トレボン)」主宰。家庭でも再現しやすい、アイディア満載のスタイリッシュなおもてなし料理が大人気。料理と器のスタイリングやテーブルコーディネートの提案、器の監修も手がける。
料理/宮澤奈々 撮影/角田 進
「家庭画報」2018年7月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。