【問題】
シルバー製の箸や高価な塗りの箸よりも割り箸のほうが格が高い?
文/小笠原敬承斎(小笠原流礼法宗家)
高価な塗り箸、シルバー製の箸など、様々な素材の素敵な箸はたくさんあります。
一方、柳箸(柳で作られた祝い箸とも呼ばれる、中太で両端が丸く細くなっている箸)、利休箸(千利休が考案した両端が細くなっている箸)、元禄箸(角を削り割れ目に溝を入れた割り箸)、天削箸(頭部を斜めにそぎ落したもの)、丁六(加工されていない大衆的なもの)など、木製の箸にも様々な種類があります。
ここでポイントになるのは、一度限りの使用か、または何度も使用するものかということです。たとえ高価でも、繰り返し長く使うものは略式と考えます。その理由のひとつとして、古くより箸は神の依代(よりしろ)とされてきたために、何度も同じ箸を用いることはないのです。
和食の作法は「箸に始まり箸に終わる」と言われるほど、箸遣いが重んじられる理由にもつながります。また、正しい箸遣いは、単に見た目の美しさだけでなく、機能性や合理性を兼ね備えていると言えましょう。
【答え】○
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写真/PIXTA 小笠原流礼法宗家
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