“スパイスと紅茶の国”ならではの美食を楽しむ手前側は、夜になるとバーとしても利用できるロビー。奥はダイニング。夜の帳とばりが下りる頃、ヴァイオリンやピアノの演奏がスタートし、ディナータイムを盛り上げてくれる。大航海時代に、スパイス(香辛料)の産地として名を馳せたスリランカ。ポルトガル、オランダ、その後イギリスがその利権をめぐり争いました。
現在も、肥沃な大地と、温暖かつ海風が吹く気候を生かし、シナモンをはじめとする良質なスパイスを産出しています。
ディナーメニューの伝統的なカレーと赤米のセット(4800ルピー。写真は2人前)。日によって替わるカレー3~4種と、家庭料理をアレンジした総菜や付け合わせが供される。その多種多様なスパイスを使ったカレー料理は、スリランカのソウルフード。アマンガラでも朝昼晩とカレーメニューが用意されています。
オーダーすると、数種類のカレーが小鉢に分けられて運ばれてきますが、それぞれ絶妙に味と食材が異なり、飽きることがありません。
ほかにも洋食やイタリアンメニューも豊富なので、体調や好みに合わせて食事をセレクトできます。すべてに共通するのは食材の新鮮さ。特にかにや海老などのインド洋の海鮮類と、みずみずしい野菜とフルーツは、素材のおいしさがぎゅっと詰まっています。
スリランカではポピュラーな野菜、ビーツのサラダ(2500ルピー)。薄くスライスしたビーツに、ライスとオレンジ、ミントを添えた、爽やかな風味のひと皿。もう一つ、アマンガラを訪れたら、ぜひ楽しみたいのがアフタヌーンティー。ロビーで、ダイニングで、ときにはライブラリーのテラスで……など、場所のリクエストにも快く応えてくれるのも、スモールホテルならでは。
隠し味にスパイスが使われた焼き菓子をいただきながら、厳選されたスリランカ産紅茶の味を堪能できます。
ライブラリーに隣接する屋根付きのテラスにて、美しい中庭を眺めながらアフタヌーンティー(5500ルピー。写真は2人前)が楽しめる。