尾上右近自主公演「研の會」の今年の公演は、8月26日、27日、国立劇場 小劇場にて。演目は『封印切』と『二人椀久』。――そんな右近さんが、人との繫がりを強く感じるのは、どんな時ですか?
「いちばん感じるのは、自主公演の時ですね。3年前から毎年8月に開催しているんですが、そのたびに人との繫がりのありがたさを改めて実感します。自主公演なので、スタッフも共演者の方々も、全て僕のために動いてくださるわけで、しかも皆さん、お願いした以上のことをやってくださるんです。その期待を裏切ることなく、これからも人との結びつきを大事にしていきたいなと思います。それがきっと、また新たな出会いに繋がっていくんじゃないかなと」
――どんな将来の展望を描いていますか?
「自分にとっては、やっぱり“芸”というのが最大のテーマなので、まるで芸が羽織を着ているような落語家さんとか、スッと描いた線が絵になっちゃうピカソとか、そういう人達に憧れます。願わくば、吸って吐いた息が歌舞伎になるような歌舞伎役者になりたいですね。普段はごく普通にしていたいですけど」
――今後、チャレンジしてみたいことは何でしょう?
「プライベートでは、うーん……家庭を持つことですかね。一人間として挑戦して、それによって何が変わるのか知りたいです。あと、洋服が好きなので、いつか自分のブランドを立ち上げてみたい。歌舞伎役者が作った、ちょっとひねった和テイストのものが、生活の中に溶け込んでいく……ということをやってみたいです」
――お仕事ではどうですか?
「悪役とか、祖父がやっていたような任侠物をやってみたいです。ジャンルとしても、現代劇だけじゃなく、映像の仕事やミュージカルにも挑戦したいですね。あと、これはここ数年考えていることなんですが、“R指定歌舞伎”というのを新たに立ち上げられないかと思っていて。今は歌舞伎=品格が問われる演劇みたいになっていますけれども、鶴屋南北も書いていたように、かつて歌舞伎には今で言う“R指定”な部分もあったわけだし、歌舞伎だからこそ許されることもきっとあるはず。深夜に小さな小屋で、阿部定事件を題材にした歌舞伎とか、是非やってみたいですね」
尾上右近/Ukon Onoe
歌舞伎俳優
1992年、東京都出身。江戸浄瑠璃清元宗家7代目延寿太夫の次男。7歳で歌舞伎座『舞鶴雪月花』の松虫で初舞台。12歳で新橋演舞場『人情噺文七元結』で2代目尾上右近を襲名する。2018年1月には7代目清元栄寿太夫を襲名。2018年8月に、今年で4回目となる尾上右近自主公演「研の會」を国立劇場 小劇場で開催する予定。
『ウォーター・バイ・ザ・スプーンフル~スプーン一杯の水、それは一歩を踏み出すための人生のレシピ~』7月6日~22日/紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA 全席指定 一般/8000円 お問い合わせ/パルコステージ 電話03-3477-5858 8月4日に大阪・サンケイホールブリーゼ公演あり。
作/キアラ・アレグリア・ヒュディス 翻訳・演出/G2 出演/尾上右近、篠井英介、南沢奈央、葛山信吾、鈴木壮麻、村川絵梨、陰山 泰
http://www.parco-play.com/web/
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【応募方法】 サイン入りチェキの応募締め切りは2018年7月26日(木) 9時00分です。 下記応募フォームに、必要事項を入力してください。なお、ご応募は、お1人様1回限りとさせていただきます。 複数回のご応募は、無効とさせていただくことがございますのでご了承ください。 当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。編集部へのお問い合わせはご遠慮ください。 たくさんのご応募、お待ちしています! 応募する>>> ※サイン入りチェキのプレゼント応募は、申し込みを締め切りました。多数のご応募、ありがとうございました。
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