夏を感じさせるとうもろこし。シンプルに茹でるだけでもおいしいですが、天ぷらにするのもオススメです。とうもろこしは、油で揚げると甘みが一気に増し、ジューシーになります。粒が小さくすべりやすいので、油に入れるとバラバラになりがちですが、穴杓子ですくって静かに油に入れれば丸くまとまります。数粒散った程度なら、かたまりに戻してころもを数滴垂らせば、きれいに整います。
ポイントは、油の温度を高くしすぎないこと。180℃が適温ですが、少しでも高いと、あっという間にばらけてしまいます。高温は粒が破裂する原因にもなるので、注意しましょう。たねを入れる際はいったん火を消すことで失敗を防げますよ。どの品種でもおいしいですが、ゴールドラッシュのような大粒のほうが天ぷら向きです。近藤文夫さんの著書『「てんぷら近藤」主人の やさしく教える天ぷらの基本』より。
ご家庭のフライパンで、使う揚げ油は高さ3cm分。これでOKです。「てんぷら近藤」では2種類のごま油をブレンドして使っているとのこと。生搾りの「太白ごま油」と、炒って香ばしい香りをつけた「焙煎ごま油」を3:1で合わせています。ただ、太白ごま油は少々高価ですよね。日常の食事ならサラダ油と焙煎ごま油を、同じように3:1で合わせるのがおすすめです。
【材料】
・とうもろこし 適量※
・薄力粉 適量
・
ころも(薄めに) 適量
・揚げ油 適量
・
天つゆ、または塩 適量
※とうもろこし1本でかき揚げ2個分になる。