【連載】旬を愛でる花旅 ・庭めぐり 10月~11月の名所[第6回]コキア 鮮やかな赤が地面を覆い尽くす幻想的な美しさ[第7回]サルビアを主役にしたすばらしい庭がある![第8回]横浜イングリッシュガーデンでハロウィン&秋バラを楽しむ→花の名所をもっと見る心に響くロマンチックな景色に出会える
ガーデニングエディターの高梨さゆみです。毎週更新の花と庭を愛でる旅情報、今週は晩秋ならではのロマンチックな景色が見られるイングリッシュガーデンをご紹介します。澄み渡る空気の中の散策は心と体のリフレッシュに最適です。
冬に向けて花が少なくなり、庭めぐりに出かける機会も少なくなりがちですが、晩秋のこの時期にぜひ見て欲しい庭があります。群馬県太田市にあるアンディ&ウィリアムス ボタニックガーデン。イギリスのカントリーハウスの伝統的な庭を再現した本格的なイングリッシュガーデンで、2002年にオープンしました。私は仕事の関係でこの庭に3年間通わせていただきましたが、15年の歳月を経て、樹木も成長し、熟成されてきた庭は、どの季節も魅力的で見応えがあります。
赤く染まった枝が美しいサンゴミズキ、その下では赤いセンニチコウとピンクのポリゴナム(ヒメツルソバ)が地面を覆い、愛らしい景色をつくりだしている。
これも日々の管理、そして先を見越した植栽計画を怠らずに継続してきたガーデナーさんたちの努力の賜物だと思います。初春の花木や球根の花、そして春のチューリップ、初夏のバラとそれに続くペレニアル(宿根草)ガーデン、と魅力あふれる旬については追々ご紹介するつもりですが、まずは晩秋の庭の、落ち着いた中に気品のある雰囲気を味わってみてください。庭の植物たちが冬の眠りにつく前の輝きは、心に響くものがあります。